学科オンラインの特徴、メリットとデメリット
1 自動車学校の学科教習がオンラインで受講OKになりました。
コロナ渦でリモートワークなど進む中、運転免許でも学科教習がオンラインでの受講が可能になったのをご存知でしょうか？2020年12月より全国の自動車学校で導入され現在もその数は増え続けています。
そんなオンライン学科教習ですが具体的にどのようなものか？またメリットとデメリットはどういう点があるのか？などより深くオンライン学科教習を深く掘り下げていくよ。
2 オンライン学科教習はどういうもの？
オンライン学科教習というのはそもそも２通りのパターンを実施している教習所があります。
１ オンデマンド録画形式
＜24時間どこでもPC、スマホ、タブレットなどから教習を受講できる。＞
２ ライブ配信形式
<学校が指定した時間にログインして端末から授業を受ける。>
公安委員会指定自動車教習所で普通自動車免許取得する場合は合宿免許、通学免許共通で、26時限の学科教習と34時限の技能教習受講が全国共通で必ず必要です。
道路交通法施行規則の改正によって、学科の部分のみがオンラインで受講可能になりました。
これによりわざわざ授業のある時間に送迎バスなどで自動車学校まで行く必要がなくなり自分のペースに合わせて学科教習を進めることが可能となったわけです。
3 オンライン学科教習のメリット
数多くの自動車学校がこぞって導入しているオンライン学科教習ですが受講する教習生にはどのようなメリットがあるのでしょうか？
① 好きな場所で好きな時間の受講ができる。
学科オンライン教習のいいところは何よりどこでもいつでも受講ができるというのはこれまでの学科教習からしたらかなり画期的なことです。
教習所へ学科を受講するためだけに行かないといけなかったのが自分の部屋からでもスマホで受講できるというのは大きなメリットの一つだね。
また自分のペースで授業を進められるので今日はヤル気がみなぎっているなら一気に受講しインプットすることも可能。学校が指定する期限までにそれぞれの段階の学科授業をクリアすればいいのでストレスなく学科教習を進めることができます。
② 何度も受講することができる。
集中力が続かない日や受講したけど内容がイマイチ理解できてない部分などを復習したり何度も視聴することができるので自分の苦手な部分や理解が乏しい部分などを集中して受講することができるのもオンライン学科教習の強みと言えます。
③ 不特定多数の人と交わらずに教習が進められる。
近年、感染症などの流行により人の多いところに長時間いること自体がリスクとなった社会において教習所も例外なくその危険にさらされていると言えます。
特に繁忙期などは多くの学生でごった返しますし、合宿免許を行なっている学校であれば全国から多くの人が訪れます。また、近年は外国人の方も多く自動車学校を利用していますし、高齢者講習などのために高齢者の方も教習所を頻繁に訪れます。
できるだけ学校への登校を避け、集中した環境で学科教習を受けれるという点でも大きなメリットといえるでしょう。
4 オンライン学科教習のデメリット
① インターネット環境や通信環境が整っていない状況
一見便利なオンライン学科教習ですがやはり、インターネット通信環境が良好なことが前提です。オンライン学科教習は動画での観覧になるので回線速度や状況が悪いと動画自体が途中で止まってしまったり、観覧自体ができないという環境では全く意味がありません。
地域によっては夜間インターネットが繋がりづらかったり、家で観覧中に兄弟や親族が動画サービスを利用したりしているとスムーズなオンラン学科教習を進めることができないケースもあります。
また、他のことでスマホ回線を使用しすぎて速度制限がかかってしまいオンライン学科教習動画がうまく見れないケースなどもあります。
受講する前に自分の通信環境をしっかりと確認し十分な通信速度を確保して受講しましょう。
② 疑問に思ったことをすぐに聞くことができない。
オンライン学科教習というのは動画を見ながら教習を進めていくので基本的に一方通行の教育になってしまいます。途中でわからないことや理解ができないこと、納得がいかない内容などをその都度質問したりすることができません。
教習所で教習を受けるときは質疑がその都度できたり、指導員から質問を求められたりと疑問を解消する機会がありますが、学科オンラインの授業中は基本的にはそういったことができません。
学校が導入している学科オンラインのソフトによっては時限終了ごとに質問することができ、時間差がありますが学校側から解答をもらえるシステムになっているのが一般的です。
③ 学校での授業よりも集中力が必要？
オンライン学科教習だからただ再生するだけでいいんでしょう？と思っている人も多いと思いますが、実際は運転免許教習＝人の命に関わる教習ですのでyoutubeを見ているような感覚で流し見することはできない仕様になっています。
ソフト自体に生体認証や本人確認などの認証が入り、厳しいものだと居眠りをしていたり、画面から離れていたりしていると動画自体がシャットダウンし始めからやり直しになることも。
見るだけではなく学校での授業よりも集中してデスクの前でしっかり授業を受けないと認証されない場合などもあるのでオンライン学科ソフトの仕様をしっかり理解して学校のガイダンスに沿った視聴方法を心がけましょう。
オンライン学科教習でよくある質問
オンライン学科教習を実際受けていく上で色々な疑問や不安点などがありますよね。実際に使った人たちの声や現場で聞く質問などをまとめてみましたので参考にしてください。
- Qどこの自動車学校でもオンライン学科教習を受けれるの？
- A
すべての学校で受講できるわけではありません。学校によっては導入をしてないところやライブ配信のみの学校などもありますので自分が入校を希望する学校にオンライン学科教習を行なっているか確認するのがいいでしょう。
- Qまとめて一気に視聴できるの？
- A
大丈夫です。第一段階と第二段階で分かれていますが基本的にはそれぞれの段階の動画は一気に視聴することが可能です。それぞれ最終的には試験があるので学習レベルが問題なければ自分のペースで学科オンライン教習を進めることが可能です。
- Q学校の教室での教習は受講できないの？
- A
学校によりますが、完全学科オンラインに移行している学校もあります。一般的には学校の授業と学科オンラインの授業を併用して行なっているところが多いようです。
- Q動画を一時停止してトイレに行ったりできるの？
- A
できません。基本的には一時限50分の動画を早送り、一時停止などできない仕様になっています。学校での授業と同じ環境での受講となります。
- Q全部の学科授業をオンラインで完結できるの？
- A
できません。最初の先行学科や応急救護など学校へ必ず行かないといけない授業があります。また車の運転技術を学ぶ技能講習があるのでそちらも学校へ行って指導員の元、教習を受けなければなりません。詳しくは入校する自動車学校へ事前に確認しましょう。
最後に
いかがでしたか？自動車学校における学科オンラインについて様々な観点からまとめてみました。今後自動車学校へ通学、合宿免許で入校される方はぜひ学科オンラインがその学校に導入されているかも入校するかどうかのポイントの一つにしてみてはどうでしょうか？
便利で有効的な面が多いですが、悪い面もしっかり把握、予測して実際学科オンライン授業を受けていくとスムーズに教習も進められると思います。
自分にあった教習スタイルを探して後悔しない自動車学校ライフを送りましょう。
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